農薬の価格はどのように決まるのだろうか。
さまざまな要因があるが、一言で言えば相場で決まる。
では、相場はどのように決まったのだろうか。
農薬の価値は「農薬を使用することで得られた利益」より
安くなければなりません。農薬を使って得しないと意味ないですから。
農薬で得られる利益はさまざまありますが、農薬にお金を出す
「農薬のユーザー」は農家しかいません。
よって、農薬を使うことによる農家の利益から算出されます。
で、農薬使用による農家の利益の源は2つしかなくて
「売上増」と「経費削減」です。
売上増は「収量増」と「品質アップ」の2つしかなく、
経費削減は「人件費(農家の働く時間減少)」しかありません。
つまり下記の数式になります。
(「収量増」+「品質アップ」+「人件費削減」) × 係数 = 農薬相場
係数とは農家の得た利益の何割を農薬に使うかという数字で、
1~99%の間になります。1なら100万円利益を上げるために農薬代が1万円、
99%なら同99万円ということになります。普通は5~20%ぐらいですかね。
時代背景・国策・技術力・ライバル製品の多少などなどによって決まります。
(つづく)