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農薬の価格について 5 

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 農薬取締法は根本的には不正な農薬の流通を取り締まる目的で出来ました。
そこに安全性や残留農薬基準など食品衛生の問題を上乗せしたので、
そもそも無茶な法体系になっています。

 無茶なものを押し通すので、農薬登録に非常な費用と時間がかかってしまい、
農薬価格を吊り上げる元凶となっています。

 具体的には以下の弊害があります。

・適用害虫の追加など、ささいな農薬登録変更にも数百万円以上の費用がかかる。
・製剤改良など、「改良」することが実質禁じられている。(改良すると登録取り直し)
・複雑で難解な農薬登録になってしまい、その説明義務を果たすため費用と手間がかかる。
・ジェネリック(特許切れ)農薬の参入ができない。

 農薬メーカーは登録農薬の改良やコストダウンができないのです。
処方(中身の成分)が変わると安全性が変わる可能性があるからです。
確かにその通りですが、せっかくいいアイデアを思い付いても実行できないので、
コストダウンもできません。


 とにかく、法体系を変えないと、なにもできないというのが私の心情。
政治がしっかりしないとダメですよね。

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このページは、tatekiが2012年11月21日 00:06に書いたブログ記事です。

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