(たてきは近所ですが引っ越ししました。よって更新が滞りすいませんでした)
農薬の価格は使用される作物の付加価値によって左右されることを述べました。
他の分野の製品と異なるのはその点であることご理解いただいたと思います。
農家や農薬流通業者は農薬を安く買いたいでしょう。農薬メーカーは高く売りたいでしょう。
では、どうすればいいのでしょうか?
一番付加価値の高い分野に値段を合わせてれ以外の分野で安くするか、
一番安い分野に合わせてそれ以外を高くするか、極論すればどちらかです。
でも、後者があり得ないことは説明不要ですよね。
前者も難しい。高いユーザーに合わせるのは高利益ですが、低販売量に陥るリスクがあります。
ある程度まとまった量を作らないと、そもそも工場が動かせないですし、
量をたくさん作った方が、製造の効率化・コストダウンなどのメリットもあるのです。
付加価値の低い分野は穀物や飼料作物が多く、面積もユーザー数もいことがあり、
農薬メーカーからすれば魅力的な市場です。
そこで、○○地域向け・××農家向け といった大型容量規格や別ブランドを立ち上げたり
してなんとか価格をさわることになります。これぐらいが今の法律の範囲内では
精一杯でしょう。
では、法律も変えるなど根本的に見直せばどうなるのでしょうか?