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農薬の価格について 3

 一番困るのは同じ農薬で用途がざまざまにある場合です。
例えば、チョウ目害虫に効果がある殺虫剤だと、価格の高い作物、
たとえばぶどうやさくらんぼ等にも使われるし、安い作物、たとえば、
キャベツやダイコン、もっと安い作物、たとえば大豆とかじゃがいもにも
使われることになります。

 とある害虫を駆除すために必要な農薬の量は作物の種類では変わりません。
しかし、作物の付加価値は異なります。だからって、作物ごとに同じ農薬を
違う値段で売ることは出来ません。これが農薬の値段を複雑化させる要因です。

 外国でも同じことはあるんだけど、総じて日本より単位面積あたりの
作物の付加価値が低いし、作物や害虫の種類も単純です。
ですから日本ほど上記の問題は目立ちません。

 さらにいうと同じ作物でも付加価値の差が大きいのが日本の特徴です。
さつまいもでも鹿児島の焼酎用と徳島の鳴門金時ではkgあたりの単価が
何倍も異なります。では、どちらの付加価値に合わせて農薬の価格を
決めればいいのでしょうか。そのあたりが悩みどころとなります。

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このページは、tatekiが2012年11月 5日 23:05に書いたブログ記事です。

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