●廃棄物を減らす
まず、空容器の廃棄量を減らすことが一番です。農薬容器もポリに替わって紙パックになったものも出始めていますし、折り畳むことにより廃棄物容量を減らすことができるいわゆるエコボトルなどもあります。今後は生分解性プラスチックなどがでてくることも予想されます。
また、廃棄物を洗浄することも重要です。中身が入っている農薬容器は引き取り対象外ですから、少量残っているだけの場合も水で3回ぐらい洗うことが肝心です。洗浄水は川などに流さず、土にしみこませましょう。あるいは散布液に混ぜましょう。
●適正に処理する
農家自身による焼却や埋め立ては禁じられています。たとえ自前で焼却炉を持っていても焼くことはできません。処理業者に出すことが唯一の適正処理となります。 |
廃棄物処理は各地域の問題として扱うことと国から指導されていますので、最近では県・経済連・JAなどが中心となって廃棄物処理に関する協議会を設置する動きが広まっています。廃棄物を処理依頼するにはマニフェストといわれる処理票に記載しなければなりませんが、これは各農家にとってかなり大変な作業となります。そこで、協議会などが一括して集めてまとめて記載することが必要です。組織化されてない地区では早急に組織化を進める必要があります。処理費用の農家負担額はキロあたり二〇円〜五〇円ぐらいが相場となっています。地区により価格の差があるのは、集めた廃棄物の処理方法の違いや、県などからの助成金の有無などによるものです。また、地区によってはデポジット制を取るところもあります。これは販売時にあらかじめ処理費用を上乗せする方法です。 |